評価:
あらゆる市場は、数で70%を占めるライトユーザーと、
30%のヘビーユーザーで成り立っているそうです。
この本では、後者のヘビーユーザーを対象にした広告が
これから大切になってくる、と指摘しています。
その理由はいくつか、あります。
まずライトユーザーはお金を持っていないし、移り気である。
それに対して、ヘビーユーザーはお金を持っていて、リピータとして期待できる。
ヘビーユーザーは人数では30%だが、購買力は70%に及ぶ。
マーケットが新しいお客により、無限に拡大することは、いまや幻想である。
なので、これからは「ひとつの商品を多くの人に売る」手法より、
「一人の人に、できるだけ多く買ってもらう」手法の方が適している。
新規のお客さんを開拓するには、以前からの顧客を維持するより
4〜6倍のコストがかかる。
今までは、ライトユーザーの広告が多すぎたんですね。
たとえば、若ゾウに受けるタレントCFはあいかわらず多いけれど、
実際、ライトユーザーである彼らに、どれだけの購買力があるんだろう?
お年寄りを対象に、じっくりとコミットメントする広告の方が
はるかに実益があるような気がします。
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