広告の迷走(再読)

政治・経済・ビジネス・科学
著者梶祐輔

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評価
コメント
 

スメルジャコフ [2004年12月12日(日)]

評価:

あらゆる市場は、数で70%を占めるライトユーザーと、
30%のヘビーユーザーで成り立っているそうです。

この本では、後者のヘビーユーザーを対象にした広告が
これから大切になってくる、と指摘しています。

その理由はいくつか、あります。

まずライトユーザーはお金を持っていないし、移り気である。
それに対して、ヘビーユーザーはお金を持っていて、リピータとして期待できる。
ヘビーユーザーは人数では30%だが、購買力は70%に及ぶ。
  
マーケットが新しいお客により、無限に拡大することは、いまや幻想である。
なので、これからは「ひとつの商品を多くの人に売る」手法より、
「一人の人に、できるだけ多く買ってもらう」手法の方が適している。

新規のお客さんを開拓するには、以前からの顧客を維持するより
4〜6倍のコストがかかる。


今までは、ライトユーザーの広告が多すぎたんですね。
たとえば、若ゾウに受けるタレントCFはあいかわらず多いけれど、
実際、ライトユーザーである彼らに、どれだけの購買力があるんだろう?

お年寄りを対象に、じっくりとコミットメントする広告の方が
はるかに実益があるような気がします。




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