死体は散歩する
著者 | クレイグ・ライス |
翻訳 | 小鷹信光 |
イモおやじ [2009年02月09日(月)] |
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評価: スローで古典的な始まり方だが、実際に古典なのだからあたりまえである。我慢して読み進んでテンポをつかむと実に軽快で楽しくなってくる。この古典的でスローな軽快さにひたるところが本書を(あるいは本マローンシリーズ)を楽しむみそであろうか。入り込んでしまうと癖になる面白さかもしれない。酔っ払いだが切れ者の探偵、ニヒルだがハートのアル二枚目、強くて脆い美女、億万長者でおせっかいの美女。登場人物の設定の都合のよさが日本の時代劇に通じるものがある。 |