評価:
「ねじまき鳥クロニクル」まで、
村上春樹の作品は、すべて読んでいた。
だが、それ以降は、読んでいないので、
久々の同氏の作品、と言うことになる。
当作品は、15歳の家出で始まるので、
最初は「ははぁ、きっと『ライ麦』のようなものを
書きたかったんだな」と思っていたが、
さもあらん、
「ねじまき」や「ハードボイルド・ワンダーランド」
のように、いくつかのストーリィが、謎を抱えながら
並列して進む物語になっていく物語だ。
当作品の中で「源氏物語」の六条御息所の生霊の話しが出てくるが、
その話しにインスパイアされた作品かも。
|