評価: ひさしぶりに文学的な表現満載の小説を読んだ。
やはり読むのに時間がかかったような気がする。
やはり暴力とセックスがテーマのようだが、
キリスト教等もテーマになっていて
なかなかコクのある話しだった。
正直なところ、おもしろかったし、
なかなかリズムよく話しが展開してよかったが
うるさい事を言えば、
セックスはいいとして、
暴力を肯定ということもないのだろうが、
ファッショナブルに描くのはあまり好きでは無い。
昔、竜二 という映画があって、結構いいという評判だったが、
私はただのチンピラの話としか感じられずに
どこが人気なのかわからなかった。
まあ、あれよりは内容が有るようだが、
似たような所も感じて、
けして読後感はよくなかった。
最近、というか、若い人の間では昔からか
半端な表現者によって
刹那的な暴力がイキであるかのように表現されることがあるが、
これは、時代時代で
力量の有るアーチストがきちんと批判しなければならないと思う。 |