評価:
本書は、新聞やテレビ広告に携わっている人のための本田と思う。
残念ながら、当方は、該当しないが、考えてみたい指摘があった。
ひとつは、企業イメージ論である。
ブーアスティンは、自書の中で、
企業のイメージは、中立的でなければならないと説いたそうである。
消費者の期待にこたえる柔軟性を持ち、多様な解釈や、思い入れに
広く対応できる中立性が、企業イメージの重要な条件なのだと言っている。
これに対し、藤竹暁氏は、中立的な企業イメージは、
消費者の批判的判断を中止させることにある、としている。
もうひとつ頭に入れておきたいことは、
ライトユーザーとヘビーユーザーの問題である。
本書より引用しよう(p117)
一般に、あらゆる市場は、数で70%を占めるライトユーザーと、
30%のヘビーユーザー(ロイヤルユーザー)じゃら成り立っていると言われる。
ライトユーザーは、頭数こそ多いけれど、商品の売り上げに対する寄与度は大きくない。人数では30%にすぎないヘビーユーザーが、逆に売上げの70%を生み出す。
あとは、環境広告、コーポレートブランドの問題は、
引き続き考えてみたい。(コピー参照)
|