カタロニア讃歌
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評価:
ジョージ・オーウェルによる戦記。 スペイン内乱に義勇兵として参加した筆者により、 冷静に綴られているのだが、なぜだろう、シニカルな可笑しさが伝わってくる。 ものごとを客観的にみようとすると、そうなるのかしら。 いったん、そう思ってみたが、ならば、森鴎外の傑作「渋江抽斎」 (こちらは史伝だが)はどうなんだ、ということになる。 これはやはり、イギリス人特有の、いや、そういってはいけない、ジョージ・オーウェルの性質なのだろう。