カタロニア讃歌(読了)

ノンフィクション・戦記・世界情勢
著者ジョージ・オーウェル

この本を読書記録に登録する。

読者ナンバー
パスワード (パスワードを忘れた場合はこちらから調べられます。)
評価
コメント
 

スメルジャコフ [2009年10月12日(月)]

評価:

ジョージ・オーウェルの『カタロニア讃歌』を読了した。ずいぶんと時間がかかった。戦線の様子、自身の負傷後の冷徹な観察が、僕には何故かユーモアに感じられた。自分の生死を冷徹な目で見た人、というと、正岡子規と夏目漱石(修善寺の大吐血)を思い出すが、こちらには風刺的な印象はない。そのことを考えると、冷徹さとユーモアは関係があるとは一概に言えないのだろう。
本書では、戦線を実際に見ないで、遠く離れたオフィスで書かれた記事が、いかに間違っているか、あるいは、政治的な思わくから意識的に偏向した記事がいかに多いか、知ることができる。スペイン内乱を舞台にした映画「蝶の舌」
にせよ、イデオロギーというのは、ヤなもんだ。


top
by/ ホームページ制作・グラフィック・WEBデザイン 8pweb
すみません、取り乱しました。