体の贈り物
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評価:
レベッカ・ブラウンは、「私たちがやったこと」を読んでいる。 概念的な過剰なイメージが恐ろしく、もういいや、と思っていた。 ところが、本書はまったく違う。テーマが違うにはもちろんだが、 書き方が、(言葉が適切でないかも知れないが)写実的である。 とても良い文章。読みながら、子規の散文や鴎外の「渋江抽斎」 を思い浮かべた。写実的に書かれていても、読み手の情感を引き 出さずにはいられない名文というのが、まれに存在するわけだ。