評価:
糸井さんの「インターネット的」、クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」、そして本書は、業態を変えるヒントを得るために、再読、三読をしている。
本書は、ヤマト運輸が、商業部門から宅配という新しい業態に参入する経緯が書かれている(著者は、縮小均衡はジリ貧になってしまう意見だ)。
宅配事業を始めるに当たっての増資や、役員や労働組合とのコンセンサスなどは、縁遠い話だが、
具体的な数字を元に、論理を積み重ねていく実例は参考になった。顧客に、ただ仕事を取りに行く運輸の世界に、マーケティングを取り入れた話も興味深い。
*大口より小口の方が、じつは儲かる話、宅配事業の市場規模の試算等。
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