評価:
司馬作品は、小説よりも、評論だろう。
分類で言えば、例えば、漱石よりも、
小林秀雄の「ドストエフスキーの生活」や「本居宣長」に近い。
あたかも、そこの居合わせたような会話文は、
資料を元にしたのかフィクションなのか、分からず、
その辺は、フラストレーションがたまる。
また自分の考えを、登場人物に言わしめている所も
あるように思える。
(知恵をぎりぎり働かせて、後は、運しかない。
同じ言葉を真之が言い、児玉源太郎も言っている)
会話だけでなく、他にも重複が目立つけれどね。
バルチック艦隊は、アホやなぁ。
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