評価:
サンフランシスコ講和条約で、日本は、台湾の権利を放棄した。
が、しかし、特定の国々に権利を譲渡したわけでない。
よって、この地域の主権は、国際的に未決定事項となっている。
1920年代、アメリカは、他の列強による中国の分割を認めていなかった。
満州国における態度は、その方針に沿ったものであり、
台湾も同様であった。「ひとつの中国」は、そのなごりであるが、
かと言って、かつて中国の支配下にあった領土が、すべて変換されることを
意味していない。
第4章 中国の失地回復主義への迎合―破滅への誘い?
ジョン・J・タンク・ジュニア
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