憎しみの大地

ノンフィクション・戦記・世界情勢
著者落合信彦

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評価
コメント
 

イモおやじ [2005年07月30日(土)]

評価:

中東はなんでああなっているのか
不思議に思う人は多いと思う。
すこし本を読んでみても
TVで解説してるのを聞いても
なにか釈然としない。

この本を読むと
なぜ釈然としないのかがわかったような気がする。
どうなっているのか、どうなるのかは、やはり分らないが、
混乱の雰囲気は伝わって来る。

情緒に流されるのでもなく、
経済力学にもっていくのでもなく、
ジャーナリストとしてのスタンスを明確にしているので
話がバラバラになっていない。

読んでいる間は、わかったような気分にもさせてくれる。
読み終わると、やはり、なにもわかっていない。
まあ、現実もそういったレベルなんだろう。

作者がすべて真実を語っているのか、
私には判断するだけのバックボーンはないが
作者と同レベルのジャーナリストと呼べる人物も
他に思い付かないので
比較のしようもない。

しかし、役人をケチョンケチョンに言ったり
マスコミを馬鹿よばわりしたり
ダラリーマンには嬉しい味付けで
楽しめる読み物ではあった。


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