評価:
フランス革命により、広域国家ができ、
いわゆる近代が始まった。
そして、国家あるいは帝国が出現し、
ナショナリズムが地球を覆った途端に、
少数派の問題が顕在化してきた。
人間には分類感覚があり、
これが差別の基本原理になり、
人間は何らかの特徴で分けられてしまう。
リーディングな部族、民俗以外は排除され、
差別が始まる。
普遍性は、それに対するバファになる。
歴史の中では、日本では、稲作が普遍性を持ていたし、
カトリックや共産主義も普遍性を持っていた。
しかし、現在では、全体というものと、
一人ひとりの人間として、結び続けてきた絆もなくなってしまった。
これからは、個別的あるいは各個的に、
ケースごとに、人間と人間が顔をくっつけて解決していくしかないだろう。
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