おとなしいアメリカ人
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評価:
先般読んだ「権力と栄光」と、 だいぶ、感じが違う。 舞台は、ベトナム。 フランスの植民地政策が残る50年代である。 理想を追い求めるパイルと、 現実を直視し、シシリズム的傾向を持つ主人公、ファウラー。 二人は一人の女性をめぐり、 あるいは思想をめぐり、対立する。 パイルの姿から、 何度かギャツビーを思い浮かべた。 筆者はパイルを、 アメリカ人の象徴として描いていたのだろうか。