頭蓋骨のマントラ 上・下
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評価:
アメリカ探偵作家クラブ賞受賞ということで はずれはないだろうと期待して読み始めた。 期待以上の堂々たる長編サスペンスだった。 主人公の探偵が囚人という設定が秀逸である。 舞台がチベットということもあって フィリップ・マーロウがインディージョーンズになったような 複雑で深い味わいがある。 惜しむらくは、所々心理描写が饒舌になりすぎて せっかくのハードボイルドな味わいを薄めてしまう。 濃厚な読み応えのあるミステリーだった。