金属と人間の歴史
この本を読書記録に登録する。
評価:
鉄をはじめ、銅や金の鋳造から 歴史をながめた良書。 とりわけ、古代の権力が 鉄の製造と結びついていた部分が面白い。 古代の中心地は、 砂鉄が多くとれた中国地方ですね。 ヤマタノオロチやスサノウノミコトは、 鉄をめぐる利害関係をデフォルメしたものらしいです。 ところで、司馬遼太郎の「砂鉄の道」(街道をゆく)は、 この本によるところが大きいですね。 私感では、宮崎駿の「もののけ姫」は 「砂鉄の道」によるところが大きいですから、 「もののけ姫」は本書の孫のようなものです。