評価:
広尾に都立図書館がある。
一階のフロアーには、
全国の地方紙がラックに下がっている。
各紙の一面記事が見渡せるわけだが、
驚くほど、同じ内容の見出しになっている。
なぜか。そのひとつの答えが、ここにある。
要は、各紙の代表が集まる記者クラブで
役所の発表があり、
それが、そのままネタになり、
記事にするからである。
問題は、まだある。
大手新聞社は、間違いを認めない。
(読者も忘れてしまっている面もあるけれど)
例えば、政府は原発のメルトダウンはないと
発表しており、大手新聞も同様だった。
しかし、実際はメルトダウンしていた。
マスコミはどう対応したか。
定義を変えたのである。
いわく、メルトダウンは全炉心溶融をいう。
つまり、現実は一部の炉心溶融であり、
メルトダウンといわなかった我々は間違っていない、
ということになる。
炉心溶融はしているが、メルトダウンではない、
という、市井の我々にとって分かりづらい表現も、ありだ。
メルトダウンはありました。私たちは間違っていました、
とは言わない。
昨日、原発再稼働について、
枝野経産大臣は、言葉の定義云々と言っていたな。
ひどいね。
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