二流の人
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評価:
秀吉の参謀であった黒田如水の話。 司馬遼太郎の「播磨灘物語」と異なり、 こちらは、秀吉の朝鮮出兵にまで触れています。 司馬さんの描く如水は、わりと淡白なのですが、 安吾のそれは、腹にイチモツを持つ人物像となっています。 作家によって、これだけ違うんですね。 ちなみに、秀吉の時代、 かなりの朝鮮人が強制連行されていて、 じつは江戸時代の朝鮮使節団は、江戸将軍拝謁のほか、 強制連行された人たちを、再び祖国に帰す役割もあったようです。 歴史というのは根が深いですね。