二流の人

時代小説・歴史・伝奇
著者坂口安吾

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スメルジャコフ [2005年09月18日(日)]

評価:


秀吉の参謀であった黒田如水の話。

司馬遼太郎の「播磨灘物語」と異なり、
こちらは、秀吉の朝鮮出兵にまで触れています。

司馬さんの描く如水は、わりと淡白なのですが、
安吾のそれは、腹にイチモツを持つ人物像となっています。

作家によって、これだけ違うんですね。

ちなみに、秀吉の時代、
かなりの朝鮮人が強制連行されていて、
じつは江戸時代の朝鮮使節団は、江戸将軍拝謁のほか、
強制連行された人たちを、再び祖国に帰す役割もあったようです。

歴史というのは根が深いですね。


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