評価:
ほぼ日5周年記念のイベントとして企画された講演会が、
この1冊にまとめられています。
吉本隆明さんの講演内容は、とても面白いです。
ここでは、一番価値の多い生き方を「100の生き方」
一番価値の少ない生き方を「0の生き方」と定義して、
論が進みます。
たとえば「0の生き方」の代表選手は、マルクスです。
いま現在の社会に通用している考え方とは、正反対の生き方を
している知識人なども、その範疇です。
反対に「100の生き方」をしている人は、ほとんどいないそうですが、
90点か80点の生き方をしている人は、普通の生き方をしている人です。
で、ここが大いに参考になるんですが、
吉本さんは、自分の価値観についてはちゃんと言った方が良いよ、
とおっしゃっています。
60ぐらいだと思ったら、60ってちゃんと言った方がよいよ。
価値観が0だと思ったら、0と言った方がいいんだよ。
0にならないために、1つだけごまかしているんだよ、とか。
価値観に従うために自分は一生懸命、がんばっているんだよ、とか。
うーん、うまく書けないなぁ。
|