オウム解体

宗教・心理・社会・思想・哲学・教育
著者宮崎学

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スメルジャコフ [2005年11月03日(木)]

評価:


キツネ目の男として知られる宮崎学と、
元オウムの上祐史浩の対談。

理路整然と話す上祐氏であるが、
大切なところは、うまく、はぐらかしている印象がある。

インタビューの総括として、
宮崎氏は以下のように述べている。

「一連の事件に対する他人事のような冷徹な捉え方、
 それがオウムではなかったか。自ら全存在をかけて
 求めた道をそこまで客観視できる冷徹さを私は理解できない」

この言葉が、オウム事件をうまく言い得ていると思う。

ところで、オウムの元信者ということで住民票を移せなかったり、
元信者の子供を学校側が受け入れないというのは、果たして、
公の機関として、やって良いことなのだろうか?

認めたうえで、住民や学校側と話し合ったり、
当事者が葛藤するのが、本筋ではあるまいか?

それに、元オウムをみんな同じ人として扱い、差別するのは、
ユダヤ人はみんな悪いとした、ナチスと同じ構造である。




 


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