ゆで卵
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評価:
この人の以前のノンフィクションで、「ものくう人々」はよかった。 今回もなかなかおもしろかったが、全く趣向が異なり、食と人のかかわりを、卑猥に描いて読ませる。作者のHさが堪能できる短編集。 表題作の「ゆで卵」は作者が地下鉄サリン事件に遭遇した実話を、なんともだらしなく卑猥に描いた神をも恐れぬ怪作である。