思い出す事など
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評価:
これで読むのは3回目。間違いなく一級の文章である。 修善寺で胃潰瘍の療養をしていた漱石は、吐血し、 死後の淵をさまよう。いわゆる「修善寺大患」である。 その時期の前後につけていた「修善寺日記」を元に、 随筆に仕上げたのが本書である。 死にかけたときの体の様子や心の動きを怜悧に観察しているし、 実際それを書ける天才的な筆力があったら、こういう良書が 生まれたんだなー。