評価:
吉行さんのエッセイは、
東京に来たてのころ、ずいぶん読んだ。
開高健と同じくらい、よく読んだ。
この本は、吉行さんの数々のエッセイを、
長年連れ添った宮城まり子さんが、編集したものである。
吉行さんの言葉だから、悪いわけはない。
いくつかの言葉に、感銘を受けた。
宮城さんの巻末の言葉も、
ちょっと泣きそうになるくらい良かった。
現在、本屋に行くと、
残念ながら吉行さんの本は1、2冊しかない。
吉行淳之介、開高健、深沢七郎は、
もっともっと読まれていいと思う。
時間があるときに、古本屋めぐりをしたいものである。
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