評価:
司馬遼太郎と山本七平両氏の学識には、驚かされる。
ただ、司馬さんは分かりやすく書かれているが、
七平さんの場合、原文の引用が多く、読む人の教養が問われる。
この本は、とくに多く、書き下し文など
まったく読めないボクは、引用文を飛ばして読まざるを得なかった。
内容は、鈴木正三と石田梅岩の思想が、
日本人を動かす原理として息づいているという話である。
正三の「働くこと自体が仏性の顕現である」という発想は
ちょっと、うなずけるな。
つまり一心不乱に人のために働き、
その結果、お金持ちになっても良いのである。
逆に、お金のために働くというのは
日本人が本来持っている仏性から外れてしまう。
(ホリエモンくん、よく聞くよーに)
たしか、ダライ=ラマも似たことを、おっしゃっている。
仏教の基本なのか知らん。
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