雨瀟々

小説・古典
著者永井荷風

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評価
コメント
 

スメルジャコフ [2006年09月24日(日)]

評価:


生涯独身だった荷風先生らしく、
この小説の主人公も、独身である。

友人のヨウさんが妾をかこって、
浄瑠璃を習わせるのが、主な内容である。

候文や漢文が混ざっていて、
読み終えるのに時間がかかるが、
逆に、読み応えがあると言っても良い。

小説の中に、いい漢文があったので、
メモしておこう

(本文中は漢文。以下は書き下し文)

車馬は僻を嫌うといえども、鶯花は貧を捨てず
(郎士元「送張南史詩」)

貧は志士の節を固くし、病は高人の情を長ず
(白居易)






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