評価:
ボクは、
文章を文字どおり読むことが多い。
ましてや、英文や古文となると、
内容を知ろうとするだけで、精一杯だ。
その点、やはり評論家というのは、すごい。
その文書を書いた人の立場や、意図するものを、
行間から読みこんでいる。
山本七平氏は、この本の中で、
主に『甲陽軍艦』を元に、武田信玄、勝家について
解説していく。
これは、作者の立場からの偏った意見ではないか?
後世になって、
都合の良いよいに書き加えられた意見ではないか?
などなど、行間から推測していく感じは、
読み方にも才能の有無があることを思い知らされる。
斉藤道山、織田信長の視点から書かれた『国盗物語』と併せて読むと、
戦国時代が、少し立体的に分かるのではないか。
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