評価:
市場参加者たちの間違った認識により歪められた現実は、
通常、調整されるらしいが、
時として、増幅されて、
一方的に大きく触れてしまうことがあるらしい。
(これが、バブルである)
しかし、現実と、誤った解釈は、いずれ持続不可能になる。
(これが、バブル崩壊である)
ブッシュ政権も、この理屈と似たところがあり、
弱肉強食という認識は、本来なら、どこかで調整されるはずだったが、
政権中枢にいた、いわゆるネオ・コンにより増幅され、イラク侵攻となった。
その後、ソロス氏の具体的な提案があるものの、
まぁ、この本の内容は、こんな感じ。
ちなみに、原題の「The Bubble of American Supremacy」は、
内容を良く語っているタイトルだと思うが、
邦題の「ブッシュへの宣戦布告」は、
セールスを考え、脚色しすぎだと思う。
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