評価:
この本には、日本人が国際化に対応できない
理由が述べられていると思う。
ひとつは、
自分たちの臨在感について説明できないことだ。
たとえば、日本人は仏像に、何かを感じるが、
イスラムやユダヤの人は、何も感じない、
というか、偶像に礼拝することは、許されない。
逆に、彼らは、聖地のような場所には非常にこだわるが、
日本人には、こだわりがない。
このように民族によって、
臨在感というのは、それぞれ違う。
多くの民族は、自分たちの臨在感を意識化、相対化し、
他民族に説明してきたわけだが、
日本人は、説明以前に、
そのことが、どういう理由に基づくかさえ、検討してこなかった。
もうひとつは、日本人は、相手に感情移入してしまうこと。
相手ではなく、自分がいるのだ。
相手が何を求めているか、知ろうとはしない。
小学校から英語を習わすために、
先生や父兄たちは、この本を読んだ方が良いと思ったし、
ボク自身、繰り返し読んでみたい本だと思った。
|