評価:
大企業は、持続的技術では有利だが、
破壊的技術に直面した時に、往々にして、窮地に立たされる。
逆に、破壊的技術を開発した、小さな新興企業は有利な立場にとなる。
本書では、その対策が書かれている。
といっても、弊事務所は、劇団ひとり、よろしく有限会社ひとり、である。
なので、本書のテーマは、弊事務所には参考にならない。
で、話を急に変える。写植屋さんの話だ。
写植屋さんは、技術が変わったときの身近なお手本なのだ。
知っている人の様子や、聞き伝えから判断すると、
いま残っているのは、会社組織にした人ということになる。
職人のままの人は、警備員などをやり、現在は、消息が途絶えている。
会社組織といっても、写植屋さんを何人も揃えたわけでない。
ある所は広告プロダクションを起こしたし、印刷会社や出力センターに
なった所もある。
閑話休題。話しを戻そう。
本書では「破壊的技術の場合には、慎重な計画を立てる前に、行動を起す必要がある。市場のニーズや市場の規模は、ほとんど分からないため、計画には
まったく別の目的が必要である。それは実行のための計画ではなく、学習のための計画でなくてはならない(中略)チームは、コストが高すぎて後戻りできない開発を進める前に、市場の仮説を確かてみることができただろう」と書かれている。(P215)
まぁ、簡単にいえば、新しいことをやりながら仮説を立てる。
その際には、最初から大掛かりな投資をせず、引き返しても大丈夫な程度に
とどめる、ということやな。
これって、ジョージ=ソロスが投資する際に言っていたことと、
共通するんだわ。
「人々の声に耳を傾けるのではなく、人々がどのような製品を使うか見ることによって得られる」(P217)。
こちらは、ヤマト運輸が宅急便を始めるときに、
元会長の小倉さんが仮説を立てる際に行なったことを連想させる。
えーと、支離滅裂な、まとめになってしまった。
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