日本経済は本当に復活したのか

政治・経済・ビジネス・科学
著者野口悠紀雄

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スメルジャコフ [2007年04月28日(土)]

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日本の景気が良いとされるのは、
ひとつは、大企業の経常利益の伸び、
もうひとつは、株価の上昇にあるだろう。

だが、それに対し、野口先生は
疑問を投げかけている。

経常利益は、たしかに伸びているが、
業種によってバラツキが著しい。
鉄鋼や石油関係が著しく伸びているのだ。

前者は、米国や中国の住宅ブームに、
後者は、原油高に支えられている。
加えて、円安もあるだろう。

ということは、「他力」により支えられている
部分が大きいのだ。

株価は、どうだろう?
野口先生によると、株価上書率は、企業の回復率を、
かなり上回っているそうである。ミニバブルの可能性あり。

すなわち、このままでは、
景気が落ち込む可能性は否定できないという。

では、どうすれば良いか? 
そのためには、日本を引っ張っていく新しいビジネスモデルが
必要だという。例えば、グーグルみたいなね。

それと、人口減少対策も勘案するなら、
日本の低い生産性を上げる必要もあるという。
(ちなみに、出生率を増やすことは、20年のスパンで見た場合、
 まだ食えない人を増やすわけだから、社会にとって、マイナスになる)

「従業員の生活や福利厚生は、企業が利益を最大化するための手段であり、
 企業活動の目的ではない」

この言葉には賛否両論があると思う。ただ、5月から解禁される三角合併が
切っ掛けになり、こちらの方に、振り子が揺れるような気がする。







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すみません、取り乱しました。