評価:
遠藤周作氏のプロフィールを見ると、
神戸で、11歳の時にカトリックの
洗礼を受けています。
それ以来続けていた礼拝は、
おそらく「宗教体験」になっているわけで。
それが下地になり、
さらにキリストについての
膨大な書物を丹念に調べたわけですから、
氏の著書には深みや広がりがあるは
当然のことでしょう。
それに比べ、学者の書いた本は、
どうも知識の寄せ集めのような感じがして、
いけません。
そう言えば、
吉行淳之介と女性、開口健の魚釣り、
色川武大と賭博、この世代に共通するのは、
体験を軸にして語っている人が多いなぁ。
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