評価:
「シッダールタ」は、
シッダルダがブッダに
目覚めるまでの遍歴が
書き綴られたものです。
高橋氏の翻訳も良くって。
きっと原文も美しく、
リズムのある文章なんだろうなぁ。
美しい文章を書く、
コピーライターの真木準さんが、
ヘッセを愛読しているのも、
なるほど、うなずけました。
ところで、
遠藤周作氏の本の中で、
伝記には「事実よりも
真実が大切なんだ」という
言葉に僕はハッとしたんです。
そのおかげで、この本を、
シッダールタに関する事実を
読むのではなく、できるだけ、
ヘッセの目を通した
シッダールタの真実として、
読むことができました。
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