都鄙問答
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評価:
わずか100ページほどの本だが、 江戸時代に書かれた本なので、読了するまで、 かなりの時間を要した。 うまく理解できたとは、言いがたいが、 大切なことが書いてある予感がする。 本書で、ひんぱんに引用される『孟子』を読んでから、 再読、再再読をしてみたいと思う。 いわゆる石田心学における 心の持ち方を、とくに知りたいんだなぁ。
『都鄙問答』からの引用。 梅岩は、お金は天下の役人だと思っていたようだ。 「何を以てなれば金銀は天下の御費なり。 銘々は世を互いにし、救い助る役人なりと知らるると見へたり」 「道有て聚金銀は天命なり。 天の賜る財は不(レ点)捨、天の命にそむかず、約を以て礼の本を守れり」 これは良い言葉だと思う。 「我職分を知れば事は足れり」