ワイルド・スワン 上・下

自伝・伝記・エッセイ
著者ユン・チアン
翻訳土屋京子

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イモおやじ [2007年12月01日(土)]

評価:

いつもチェックしている「世に倦む日々」というブログでこの本を紹介していた。なかなかおもしろそうだったので、その時は機会があれば読みたいとは思って、そのまま忘れていた。まあ、そんなものだろう。数ヶ月して、いつものように、通勤電車で読む本を仕入れにブックオフに行き、京極夏彦の本が105円になっていないかチェックしようと店の奥に向かう途中、小生の目の高さに、よく目立つ赤と緑の上下2巻のワイルド・スワンのハードカバーが並んでいたのである。しかも、各105円で、2冊買っても210円である。ハードカバーはかさばるので普段は敬遠するのだが、たまにはよかろうとすぐさま購入、その日から夢中で読んだ。
作者は小生より6歳ほどお姉さんである。同時代を生きたといってもよい年齢かもしれない。しかし、なんとすざまじい人生であろう。ひどい時代に、ひどい奴はよりひどく、立派な人はどこまでも立派に、小生のような小市民は右往左往しているサマが見事に描かれている。自分が隣の大国のことなど何も知らずに生きてきたのがよくわかった。やはり今も謎らしいのもよくわかる。そういえば、日本の近代史もよくわからん。ここまですぐれた世代記録がないからかもしれない。簡単に語れる本ではないので、ここ半世紀の中国に少しでも興味のある人は、ぜひ読んでみてほしい。


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すみません、取り乱しました。