評価:
石田先生は、丁稚奉公をやり、
40前後から勉学に目覚め、
方々の講義を聞きにいったそうだ。
なので、本人も言っている通り、
読み書きには暗く(じっさい、ひらがなをフッて読んでいた)、
先生の著書は、ほとんどが問答形式となっている。
この本は、タイトル通り、
家を斉(ととのえる)ために、どのような
心持ちが良いか答えたもの。
「都鄙問答』『石田先生語録』同様、
とても、参考になります。
45歳から、辻に立ってもでも、人に教えたいと思い、
「不学なヤツが何を言ってやんだ」と、だいぶ陰口を叩かれながら、
講義を開いた石田先生の姿が、なんだか懐かしく思えます。
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