評価:
1)
石田梅岩も二宮尊徳も、
分を知る大切さを説いている。
この考えは傾聴に値するが、
見方を変えると、江戸時代のイデオロギー、
すなわち士農工商という身分制度を支えることにもなっただろう。
その辺、吉田松陰は、どうだろう?
松陰の思想は、長州藩の志士たちに受け継がれ、
倒幕の流れを作っていった。
2)
俗に神仏儒と言う。
石田梅岩は、神仏儒は、とぎ草のようなもので、
これを利用して性を観ることが大切だと言っている。
それに対して、二宮尊徳は、
「古道に積もる木の葉を掻き分けて天照す神のあし跡見む」
という歌を読んでいる通り、神道を優先させているように思う。
本書を、まだ読み終えていないが、まずはメモとして。
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