松下幸之助の哲学(再再読)

宗教・心理・社会・思想・哲学・教育
著者松下幸之助

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コメント
 

スメルジャコフ [2008年01月23日(水)]

評価:



本書は3回読んだことになる。

不思議なもので、時間を経て読むと、
以前とは、ずいぶん違った味わいを持つ。
これは良い本だ。

今回は、こんなことに気づいた。

本書の核となる真理とは、
孟子の性善説に当たる。

だが、本書の中で、
性善説を、性悪説の反対の概念として
とらえられていることから推測すると、
松下翁は「孟子」を読んでいないであろう。

本書でも例を引用している
二宮尊徳の著作から得たか、あるいは、
ご自身の体験から習得された意見だと思う。

また一方では、こんなことを学んだ。

蓄積されたものを富とすると、
これを使うと富が減ることになる。

だが、生産力を富とすれば、
消費はそれほど排するものではなく、
むしろ望ましくなる。

消費することで、生産力が高まるので、
消費力も生産力と同様に富となるのだ。

ここで拡大解釈して、
広告は消費力を高める手伝いをしていると思うと、

何だか居所のない広告制作者にとって、励みになる。



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すみません、取り乱しました。