夜と女と毛沢東
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評価:
吉本隆明御自身の著作に比べれば、 対談やインタビュー記事は読みやすい。 業の強い人は、周りの人も巻き込む、 というのは面白い。 氏が語られる、巻き込むという意味は、 森鴎外の「阿部一族」や「興津弥五右衛門の遺書」を 読むと思い当たる節がある。 吉本氏は、宗教者として、革命家の麻原を 認める立場にいて、このことは、読み方の浅い マスコミから大いに叩かれた。 その最中、吉本氏は、伊豆の海水浴場で溺れて 死の淵を彷徨うのだが、これも、業の強い人に 巻き込まれたかも知れないと、考えた節がある。