評価:
ホンダ技研って、
他社に頼らない社風があるようで、
クルマの工作機械さえ、他社に頼らず、
自社で作ったんですよね。
で、この本を読むと分かるんですが、
この男らしい社風は、
本田宗一郎の気質だけでなく、
ホンダ技研の経営面をいっさい仕切っていた
藤沢武夫氏の思想の反映でもあるんですね。
藤沢氏の口癖であった
「たいまつは自分の手で」という言葉は、
どうやら、そのことを言っていて。
たとえば、バイクを販売する時に、
卸を通さず、自社の営業所から
直接販売店に卸す努力をしたようですね。
さらに、アメリカに進出する際も
商社を通さず、自分たちが直接行って
販売チャネルを作ったんですよぉ。
当時の常識にはなかったことを、
文字どおり「たいまつは自分の手で」
作りあげて」いったわけです。
明治男の気骨をかいま見るようで、
かっこいい!
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