夏目漱石を読む
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評価:
ざっと読んでみた。 漱石の小説に度々出てくる 三角関係の理解のされ方が面白かった。 (「三四郎」の項)) それは、こういうことだ。 西洋の場合、 一人の女をめぐって、二人の男がやりあい、 一人が勝ち、一人が負けても堂々たるものだが、 日本の場合、 ギリギリ詰めていったら、破滅的な関係になる以外にない。 ここには、日本の後進性が顕著に現れていて、 西洋の近代における個人主義は、日本には発達していないことを 意味する。