評価:
ともすると、
弱肉強食の普遍性の根拠に使われる
ダーウィンの進化論。
この本では、
ダ氏の進化論の反論が試みられており、
ちょっと、ほっとする。
今西先生は、生物の進化について
述べておられるのだけれど、
ついつい、
一般社会に照らし合わせて
読んじまうんだなぁ。
ちなみに、
ダーウィンの名誉のために
言っておくが、
社会での適者生存(survival of the fittest)
の概念を唱えたのは、H・スペンサーだし、
ダーウィンの思想自体、弟子たちに純化され、
「弱肉強食色」が一人歩きした面があるらしい。
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