蟹工船
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評価:
こちらも、 プロレタリア文学の代表作です。 オホーツク海の蟹を採るための蟹工船。 海に囲まれ、外部から閉ざされた世界で、 会社から派遣された「監督」が、 なかば騙されながら乗船した無産階級の人たちを 酷使する様子が、ありありと描かれています。 プロレタリア文学としてではなく、 「人間って、本来こんな残酷なものだんだ」という、 いわば、実存主義的にも読める小説だと思いました。 もし映画にするなら、 残忍な「監督」役は、ビートたけしが良いな。